パルプモウルドはリサイクル紙や新聞紙などを主原料として作られる包装材料です。今日では鶏卵、青果物、家電など様々な分野において、サステナブルな緩衝材として注目されています。本記事ではパルプモウルドが歩んだ歴史について紹介させていただきます。

パルプモウルドの誕生~
パルプモールドの歴史の始まりは19世紀末にThetford社が赤ん坊用ナーシングトレイとして販売し、これが世界初のパルプモウルド製品と言われています。(下記写真は当時の写真から生成したAI画像です)

鶏卵用トレイとしての利用

その後量産品として登場したのが鶏卵用容器です。従来木箱にて卵輸送していたが、効率化と衛生問題の改善を狙い1931年Keyes Fiber社が鶏卵輸送用容器として段ボールの組仕切りと一緒に使用する特殊なパルプモールドトレイ(フィラーフラット)をアメリカとカナダで販売。1937年にHartmann社がそれを欧州で販売する事になり普及期に入ったとされています。
| Keyes Fiber社 | Hartmann社 | |
| 設立(年) | 1903 | 1920 |
日本での製造
国内に於いて、戦後に簡易なパルプモールド抄造機を使いスピーカーコーンの生産再開に始まり、薬品アンプル、砲弾の信管の保護カバー等を米軍への納入をメインとして製造が開始されました。また1948年の神戸産業博覧会では鶏卵用、青果物用、工業用パルプモールドが出展され、通産大臣賞を受賞しています。 その後米軍が日本に進駐し、朝鮮戦争が勃発し戦地への鶏卵輸送がもみ殻に木箱といった包装形態の衛生的な改善要求がなされ、農林省に前章のフィラーフラットの変更要求が突き付けられました。農林省は生産希望者を募り、2社がフィラーフラットの量産を開始しました。(画像は当時の卵輸送のイメージ生成画像です)
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用途の拡大、~現在に至るまで
その後フィラートレイは業務用鶏卵トレイと呼ばれる段ボールの仕切りを必要としない独立したトレーへと変化をしていき、トマトやリンゴなどに代表される青果物用緩衝材としても広く用いられるようになりました。また家電を始めとする工業品の緩衝材としても多岐に渡る活用をされており、近年ではパッケージング(製品外装)として利用するケースも増えています。

パルプモウルド歴史に関して、いかがだったでしょうか。詳しい作り方を知りたい場合には下記動画などがおススメです。